【大阪市北区】四川料理 天祥 梅田店
大阪でガチ中華といえば島之内のイメージだが、梅田にも本場の中国料理を楽しめる店がある。 夫が以前、職場の同僚に連れて行ってもらったという「 天祥 」がそうだ。 美味しいし日本語も問題なく通じるとのことだったので、私も行ってみることにした。 お店がある兎我野町はいわゆる歓楽街だが、不思議とごちゃごちゃした雰囲気はなく、案外静かだ。 「天祥」はそんな街の雰囲気と同じく、アットホームなお店だった。 夕食時には少し早い18時前に到着したせいか、店内は店主夫婦と思われる二人と、先客二人だけ。 全員が中国語で会話しているのを耳にして、店の本格さ(?)を実感する。 老板(店主さん)も老板娘(おかみさん)もフレンドリーで、私にもちょこちょこ日本語で話しかけてくれた。 疎外感を感じさせないように気遣ってくれているんだろうな、とその優しさに心が温まった。 さて、四川料理の店に入ったものの、その日は辛いものが食べたい気分ではなかったので、老板娘に辛くない料理を聞いてオーダー。 最初に出てきたのはよだれ鶏。 よだれ鶏といえばザ・激辛四川料理!のイメージが強いが、そもそも「よだれが出るほど美味しい」が料理名の由来であり、必ずしも辛いとは限らないのだとか。 「辛くないから大丈夫」と言わたけど私は半信半疑。 だって、真っ赤だしスパイスもたっぷり浮いている。 これは絶対辛いやつに違いない…と思いながら一口。 おお!本当に辛くない! 花椒の香りがすーっと鼻を抜けるが、あの痺れるような辛さは一切なし。 鼻水を垂らすことなく美味しく食べられるとは驚きだった。 千切り豆腐はどこか懐かしい家庭料理のような優しい味わい。 そして、気になったメニュー「ハムスイコ」。 老板娘が「揚げ餃子みたいなもの」と教えてくれたが、運ばれてきたそれは、イメージしていた餃子の形と違ってころんと可愛らしい。 こんがり揚がったきつね色の皮が食欲をそそる。 ひと口食べると、皮はもちもちでほんのり甘く、サクッと香ばしい。 中の肉だねは塩気が効いていて、甘い皮とのコントラストがクセになる味だった。 揚げ餃子というより、むしろ揚げ餅という方がしっくりくる気がする。 後で調べたところ「ハムスイコ」は「咸水角」と書くそうだ。 広東料理らしいが、名前の由来は...